子宮頸がん

早期発見が鍵!
子宮頸がん
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子宮頸がんは、子宮の入口にできるがんのことです。大部分の子宮頸がんは、がんになる前の状態*を経てからがんになります。 膣に近い側にできた場合には、婦人科での観察や検査がしやすいため発見されやすくなりますが、より奥の筒状の部分にできると、発見が難しいこともあります。また、 早期に発見すれば比較的治療しやすく予後の良いがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要です。
*CIN(子宮頸部上皮内腫瘍)やAIS(上皮内腺がん)の時期
- 対象年齢
- 20歳以上の女性
- 検診間隔
- 2年に1回

発症すると
どんな症状がでるの?
がんになる前の状態*では症状がなく、おりものや出血、痛みもありません。
進行すると、次のような症状がみられることがあります。
少しでも気になる症状があるときには、ためらわずに婦人科を受診しましょう。
*CIN(子宮頸部上皮内腫瘍)やAIS(上皮内腺がん)の時期
子宮頸がんの症状の例
- 月経中でないときや性交時に出血がみられる
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においを伴う濃い茶色や膿のようなおりもの、
水っぽいおりものや粘液がたくさん出る - 骨盤や下腹部、腰の痛みがある
どんな人がなりやすいの?
主に性交渉によって感染するHPV*が原因で、誰でも感染する可能性があります。
そのため、性交渉の経験のある20~30代の女性の発症リスクが高いですが、HPVに感染した人が必ず子宮頸がんになるわけではありません。20代後半から増加し始め、特に30代から40代で多くなります。
また、喫煙により子宮頸がんの発生リスクが高まります。
*HPV:ヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papilloma virus)

検診ってどんなもの?
子宮頸がん検診について
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01問診
事前チェックしておこう!
①最終月経日(前回の月経の始まった日)
②月経周期(月経開始日から次の月経開始日の前日までの日数)
③月経の持続日数
※月経の記録や基礎体温表をつけていれば、持って行きましょう。
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02診察
子宮の入口(頸部)の細胞を調べます。
内診台に横になり小さい専用の器具を入れて、子宮頸部の細胞を採取しますが、痛みはほとんどありませんし、時間もかかりません。
緊張せずリラックスして受けましょう。
point
検診時の持ち物
- 健康保険証(マイナンバーカード)
- 市町から届いた受診券(又は無料券)
- ナプキン、ティッシュ
おすすめの服装
下着をとって診察しますので、ゆったりとしたスカートなどがよいでしょう。スカートやワンピースは内診台に上がるまでの間、下半身を隠すことができるのでおすすめです。また、少し出血することもあるため、ナプキンがあると便利です。

当てはまったら検診を!
子宮頸がん
チェックリスト
Check!
子宮頸がんに見られる、下記のような症状に当てはまるものがある場合、検診受診が望まれます。
特に、不正出血に気づくために普段から月経記録をつけておくことも大切です。
※このチェックシートは、疾患の診断に代わるものではありません。
チェックの結果で問題がなくても、不安や気になることがあれば必ず医療機関を受診してください。
入浴の際や就寝前に観察・セルフチェックをして、違和感を感じたら医療機関へ!